[【ルディー】
「貸して……。風邪をひくよ」
ルディーはタオルを取り上げて、私の濡れた髪や服を拭いてくれた。
【カロリア】
「ルディー……あの……
あなただって、濡れてるんだから」
【ルディー】
「僕は平気。
君に風邪をひかせてしまう方が問題だから」
時々、ルディーは私を酷く甘やかす。
それは、とてもくすぐったく感じる。
【カロリア】
「初めてここに来た時も、こうだったわね」
【ルディー】
「あれは、僕が君を巻き込んでしまったから。
だけど、今では感謝してるんだ。君とこうして出会えたことを」
ルディーの手が私の頬に触れた。
雨で冷えた身体に、直に温もりが伝わってくる。
※で声が視聴できます♪