【ロイズ】
「………くっ」
【カロリア】
「ロイズ!!」
私に覆い被さるようにして倒れ込むロイズの身体を、
急いで両腕を前に出して支えた。
ヌルッと滑った感触に手を見ると、そこには赤い血が広がっている。
【カロリア】
「い……いやぁ……ッ………ロイズ……」
ロイズが私を庇った。
私の代わりにロイズが……。
私の身代わりに、短剣はロイズの肩に突き刺さり、彼は痛みで冷や汗を流しながら私を見る。
【ロイズ】
「……ッ、カロリア様。
すみません……結局、巻き込んでしまって」
【ロイズ】
「ここは……私が食い止めます。
あなたは逃げて下さい」
【カロリア】
「そんなこと、出来るわけない!
ロイズを置いていくなんて……」
【ロイズ】
「カロリア様……」
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